かっちゃんのお魚ブログ

ヨシノボリ類、小型ボウズハゼ類など淡水ハゼの採集・飼育・撮影。 (※スマホの方は一番下からPC版へどうぞ)

八重山遠征 (2013/10/11~10/15) 西表島の川探索 1

2013-11-23 09:30:29 | お魚
八重山遠征 (2013/10/11~10/15)の2日目、10/12の西表島の川探索です。
朝寝坊して高速船に乗り損なうという失態をやらかしましたが・・・・ようやく西表島の川へやってきました。

クルマを停めると、準備にかかります。

愛機・E-620のバッテリーとメモリ装着をチェック、レンズフィルターを外すとハウジングにセットします。
カチッという音を確認後、電源を入れて1枚カラ撮りをします。
カメラの動作を確認するとスタンバイOKです。

僕自身はウエットスーツに着替えます。
ん?更衣室はどこにあるって?ここは沖縄の果て西表島ですゼ。
廻りに誰も居ないのをチェックし、素早く海パンに履き替えれば後は問題なし。(笑)
クルマのドアを開けて遮蔽フィールド代わりにしたり、最悪車内という手もありますが・・・・この辺は慣れです。

川に入ると、まずカメラの入ったハウジングを水に沈め、すぐに引き上げてチェック、これを数回やります。
E-620の性能は満足していますが、防滴機能を備えておりませんし、デジタル一眼に水漏れは禁物です。
いちおう、サブのコンデジにTG-820を用意しているとはいえ、カメラが使えなくなると西表へやってきた意味も無くなってしまいますのでね。

毎回やっている儀式のようなものです。





さて、水中撮影のほうですが、まずはシマヨシノボリから。
僕は、もともとヨシノボリから淡水魚を始めていて、今でも好きですが、南の島へ来ると興味がボウスハゼに移ります。
というか以前はほとんどヨシノボリには目が行かなかったですね。

西表島のシマヨシノボリは、頬のミミズ模様のところに淡い青色が出るので、ブルーがお好きな僕の好みに合いそうですが・・・
実は、シマヨシノボリそのものがあまり好きなヨシノボリでは無いのです。
同様に、メタリックブルーな婚姻色を出すルリボウズハゼもそんなに好きではないんですね。

昔よく行ったスナックのママから、あんたの好き嫌いは傾向が解らん(お通し、つまり食べ物の話です)と言われた事を思い出します。(笑)





もう少し横から撮った画像です。

つまりは、最近少し西表島のシマヨシノボリが気になってきている・・・という事なんです。
何かのきっかけで、知らなかった何かに興味を持ち、一気に走り始める事が多い僕ですが・・・
あまり好きでは無かったものが気になりだす事もあるようです。

この次行った時まで気になるようなら、1匹我が家へお連れしようかな。(拉致とも・笑)

→ シマヨシノボリ Rhinogobius sp.CB 西表島(2013/10/12) その1





ナンヨウボウズハゼです。
色はそこそこの青色ですね。


沖縄では普通種で、ごく普通に見られる川のハゼさんですが、僕が最初に沖縄を目指すきっかけとなった魚でもあります。
同じナンヨウボウズハゼ属の魚には、コンテリボウズハゼ、ハヤセボウズハゼ、ヒスイボウズハゼなどの役者が揃っていますので、フラッグシップながらやや地味な存在です。
婚姻色MAXの時は、コンテリボウズハゼにだってヒケをとらないくらい綺麗な魚です。

かくいう僕は、今でもナンヨウボウズハゼが好きなのであります。





近づくと逃げ、逃げると追う、これを繰り返し、撮影ポジションにつける。
されど、なかなか鰭を開いてはくれません。
水中撮影は、その瞬間を掴むまで、ひたすら忍耐です。

→ ナンヨウボウズハゼ Stiphodon percnopterygionus 西表島(2013/10/12) その1





アカボウズハゼです。
その存在を知った頃は、こんな魚が日本の川に居るのがとても不思議に思えたものです。
西表島ではレギュラーメンバーですけどね。





窪みから顔を出しているアカボウズハゼです。
普段からこんなところに居る訳では無いので、珍しいショットだと思います。

→ アカボウズハゼ Sicyopus zosterophorum 西表島(2013/10/12) その1





カエルハゼです。

こちらも希少なハゼで、2000年代後半はかなり少なかったようです。
2010年代になってからは、ある程度まとまって見る事ができるようになりましたが、これは僕のスキルの変化によるものかもしれません。
アカボウズハゼ属の魚ですが、僕にはあまり印象の強くない種です。

1度だけ、お腹が真っ赤なカエルハゼに遭遇した事がありましたが、あの時のカエルくんレベルの個体には、その後遭遇しておりません。

→ カエルハゼ Sicyopus leprurus 西表島(2013/10/12) その1


http://photozou.jp/photo/show/278614/192474837


西表島では、あまり見かけないヨロイボウズハゼです。
しかも、ヨロイらしく色も出ております。
西表島で遭遇したのは昨年の5月以来でしょうかね?





小型ボウズハゼ類のなかでは、最も流れの速い場所を好みます。
近づくと、岩から岩へと素早く逃げていきます。

ちなみに、この魚に関しては、かっちゃんはブルーがお好き・・・であります。(笑)
俗にキジムナーと呼ばれる、赤色が出るタイプのヨロイボウズハゼも居るのですが、通常のタイプのほうが好きですね。
ペパーミントな色が可愛いハゼさんですが、婚姻色が出ていないと別物のように地味な姿をしています。

→ ヨロイボウズハゼ Lentipes armatus 西表島(2013/10/12) その1





ヒスイボウズハゼを見つけました。
へぇー、こんなところに?という、ちょっと意外な場所におりました。
まだSP.だった頃に、西表島の別の場所では見た事がありましたが・・・・





見つけた時は、ホバリングしながら鰭を広げ、ディスプレイしておりました。
体色はほぼ真っ黒、ヒスイボウズハゼの婚姻色はかなりインパクトがあります。

ホバリングしながら求愛する傾向があるのと、こちらが近づくとすぐに離れ、着地すると色が引いてしまいます。
何を言いたいかというと、撮影が難しい魚だって事です。(笑)

→ ヒスイボウズハゼ Stiphodon alcedo 西表島(2013/10/12) その1


初日の川探索はこんな感じで終了。

なんかレギュラーメンバーがひと通り出そろった感もありますが、コンテリボウズハゼを見ていないですね。
全体的に魚が少なく感じるのが気になるところです。
採集圧とか無ければ良いのですが・・・

明確な目標が定まらない分、あまり闘争心に火が付く事はありませんが、終日川の探索に没頭できるのは至福の時であります。

いつものように、17:00をメドにクルマの置いてあるところへ戻ります。
ハブの棲んでいる島ですし、人工の灯が無い原野は暗くなると危険でもあります。
単独行動での無理は絶対にしてはいけないのです。

ウェットスーツを脱ぎ、装備をクルマに収納します。
遠征中は、レンタカーの車内は物置状態で、宿に入る時は小さなリュックに必要な荷物だけを入れて持っていきます。
自分で民宿を取るようになった頃は、1日ごとに宿を転々としたので、自然にこうなりました。
最近はお気に入りの宿が定まってきたのですが、相変わらずクルマが物置です。

宿に向かって移動開始します。
明日は、今回の遠征のメインの場所へ行くつもりです。


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (かっちゃん)
2013-12-01 14:53:37
サレンダーさん

サブ機を沖縄へ投入した事は1度も無いんですよ。

というか、まだ1度しか使っていないので、内地の写真で9月のものだけがサブ機です。

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Unknown (サレンダー)
2013-11-28 07:07:53
おはようございます。

サブ機のレンズで撮影した写真を最近良く見てたのと、私の印象に残る写真がサブ機で撮影したものが多いということなんでしょうかね。

メイン機とサブ機のとの比較を意識してみてみます。
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Unknown (かっちゃん)
2013-11-27 19:48:50
工学的にピントが合うのは一点だけです。
しかし、ある程度の範囲は実質的にピントが合って見える範囲があり、これを被写界深度と言います。
近接撮影や望遠系レンズは、被写界深度が浅く前後がボケます。
サブ機のレンズのほうが、被写界深度が深いので、そちらの画像と比べた印象ではないでしょうか?
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Unknown (サレンダー)
2013-11-26 00:34:29
こんばんは。

同じカメラでしたか。

作風の変化はピントの合い方です。魚のみでなく背景も含めてピントが合ってたように感じたのですが、今回は魚のみさらにピントが合い鮮明に見えるあたりです。
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Unknown (かっちゃん)
2013-11-24 21:13:42
サレンダーさん

窪みのは、なかなか珍しいと思います。

彼らを撮るなら、やはり秋です。

今回使ったカメラは、E-620で、今年調達したPL-5は投入していないんですよ。

写真を構成する要素として「感性」があります。
カメラマンは、自分の最も繊細な部分を、鏡のように磨いていかなければなりません。
つまり、作風というのは、ある程度変化するものなのです。

僕のメンタリティが反映されていると思いますが、どんな風に変わったと感じました?

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Unknown (サレンダー)
2013-11-24 19:50:12
こんばんは。

窪みから顔を出すアカボウズハゼいいですね。

ナンヨウボズハゼ、アカボウズハゼ、ヨロイボズハゼ、ヒスイボウズハゼ、とも綺麗に色が出てますね。

カメラ変わったからでしょうか?ちょっと作風が変わったような気がするのですが。
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