安易な淡水魚の放流には反対という立場を取っております。
最近では外来種問題や人為的放流による遺伝的攪乱などの問題が認知されつつあると思います。
とはいえ、放流イベントなどがニュースで取り上げられたり、一般的にはまだ良い事のように扱われるケースも見受けられると思います。
人為的に放流して、物理的に数を増やすという行為は解りやすいのかもしれません。
しかし、生息環境が悪化し、生物が住めなくなっている状況で、やみくもに放流しても結局有効な手立てにはなりません。
淡水魚保護のためには、生息環境を健全な状態に保全する事が重要で、一番簡単な方法は人間が手を出さず自然のままにしておく事だと思います。
生物の生息できる環境は、喰う者と喰われる者の関りによって生態系が構成されます。
ひとつの環境において生息可能な生物の数には限りがあるはずです。
このような事に配慮せず、特定の種だけを増やそうとする行為は少なくとも自然保護にはなり得ません。
ハゼのように両側回遊の魚も居ますが、淡水魚は基本的に自力だけで他の水系へ移動する事ができません。
ある地域に生息する個体群には、その場所の環境に適応し長い年月をかけて形成された個体群としての特徴を持っている事があります。
メダカが絶滅危惧種になった頃、遺伝的な固有性を考慮しない放流がされたため遺伝的攪乱が起こりました。
本来持っていた固有の特徴が雑種形成によって失われてしまう事は大きな問題です。
人間も自然の一部という捉え方は、産業革命前までしか有効でないと考えています。
現代文明は自然をも改変しまう力を持っているので、自然を保護するとは人間が可能な限り手を出さない事だと思います。
複雑な生態系を持つ多様で豊かな自然を大切にしつつ、少しだけ恵みをおすそ分けしていただく・・・我々の先祖のスタンスを思い起こしたいものです。
<生息地情報>に戻る
<参考サイトなど>に続く
<index>
最近では外来種問題や人為的放流による遺伝的攪乱などの問題が認知されつつあると思います。
とはいえ、放流イベントなどがニュースで取り上げられたり、一般的にはまだ良い事のように扱われるケースも見受けられると思います。
人為的に放流して、物理的に数を増やすという行為は解りやすいのかもしれません。
しかし、生息環境が悪化し、生物が住めなくなっている状況で、やみくもに放流しても結局有効な手立てにはなりません。
淡水魚保護のためには、生息環境を健全な状態に保全する事が重要で、一番簡単な方法は人間が手を出さず自然のままにしておく事だと思います。
生物の生息できる環境は、喰う者と喰われる者の関りによって生態系が構成されます。
ひとつの環境において生息可能な生物の数には限りがあるはずです。
このような事に配慮せず、特定の種だけを増やそうとする行為は少なくとも自然保護にはなり得ません。
ハゼのように両側回遊の魚も居ますが、淡水魚は基本的に自力だけで他の水系へ移動する事ができません。
ある地域に生息する個体群には、その場所の環境に適応し長い年月をかけて形成された個体群としての特徴を持っている事があります。
メダカが絶滅危惧種になった頃、遺伝的な固有性を考慮しない放流がされたため遺伝的攪乱が起こりました。
本来持っていた固有の特徴が雑種形成によって失われてしまう事は大きな問題です。
人間も自然の一部という捉え方は、産業革命前までしか有効でないと考えています。
現代文明は自然をも改変しまう力を持っているので、自然を保護するとは人間が可能な限り手を出さない事だと思います。
複雑な生態系を持つ多様で豊かな自然を大切にしつつ、少しだけ恵みをおすそ分けしていただく・・・我々の先祖のスタンスを思い起こしたいものです。
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