FUJIFILM X-E1
以前から欲しかったX-E1を買いました。
まずX-Pro1が世に出て、店頭で手に取ってみたもののあまりにAFの遅さに落胆。(ノ_-;)ハア…
その後、X-Pro1よりコンパクトなX-E1が登場したのですがこれも兄貴ゆずりの鈍足カメラ。
店頭で触っては購入をためらうを繰り返す事、約1年弱。
ずっと様子を見ていたのですがフジフィルムがファームウェアを更新する度に不満点が改善されていき、
だいぶ使い易くなったので導入しました。
仕事で普段重たい一眼レフを2台もぶらさげて走り回っているので休日くらいは
もうちょっと軽くてコンパクトなカメラが欲しいと思っていたのですが
コンデジは嫌。ニコワンやマイクロフォーサーズもちょっと・・・
最低限APS-Cのボケ味とISO 1600でも使える高感度は必要。
背面液晶を見て撮るスタイルは余りやった事がないのでファインダーは欲しい。
そこでX-Pro1かX-E1なのですがX-Pro1の光学ファインダーにしっくりこなかったので
ならば電子ファインダーのX-E1でいいではないか。という結論でした。
店頭で結構触っていたので手に入れた感激というものは余りありませんが(汗)
ミラーレスカメラの中では小さなカメラではありませんが一眼レフに比べると
コンパクトで軽く、気軽に持ち出しています。
X-Pro1には質感で譲るものの、クラシックなデザインで気に入っています。
新品のカメラを買うのは6年ぶりです・・・
D700もD800もS5 Proも中古でした。
他のミラーレスとは一線を画す軍艦ダイヤル群。
撮影モードはいわゆるシーンモードみたいなものはありません。
プログラムオートか、絞り優先か、シャッター優先のみです。
キットレンズの18-55には絞りリングがあり、1/3段刻みでカチカチと小気味よく回せます。
ズームもニコンと同じ、右に回せばズームなので個人的には有り難かったです。
露出補正ダイヤルも親指1本でカチカチ小気味良く回るので使い易いのですが、
シャッターダイヤルは固めで使いづらいのが残念です。
あと、絞り優先やシャッター優先ではシャッターを切る前でも設定に合わせてファインダーないし背面液晶の画像も
露出が反映されるのですが、マニュアル撮影では露出が反映されず+-でしか表示されません。
「マニュアル操作を楽しむカメラ」と謳うにしてはとんちんかんな気もしますが、何かメカ的な事情があるのでしょう。
評判どおりまったく動体には向いていません。
EVFもカクカク残像が残りますし、AF-Cもまったく役に立ちませんのでこのカメラを持ち出す時は
動体は捨てています。
そもそもそういうカメラではないのですがついつい欲が出ていけませんね・・(;^_^A
わかりやすいカメラではありますが、使いやすいカメラでは無いです。
動作全般もっさりしているところも含めフジフィルムさんはこういうあと1歩、2歩のカメラを作るのが上手い・・・(笑)
フジフィルムのカメラを使う理由の一つに豊富なフィルムシュミレーションがあります。
S5 ProのフィルムシュミレーションはF1aだのF1bだのF2だのと、どれがどうなのか即座に思い出せず
カメラのHELP機能を呼び出す事がしょっちゅうでしたが、今はVelviaとかAstiaとか、フィルムを使った事がある人には
ピンと来る名称になっています。
個人的に今のお気に入りは寒色傾向でコントラストが程よくあるPro Neg.Hiです。
ドラマチックな風景の時はコントラストの高いVelviaかPro Neg.Hi。
その他スナップの時はスタンダード(Std)のProvia かPro Neg.Hiで今のところやってます。
フジはFinePix Sシリーズの頃からダイナミックレンジが広く定評があったのですがその反面、
場面によってはコントラストが低い、所謂「眠い写真」みたいに感じられる事がありました。
Pro Neg.stdはそんな感じですね。
でも人物ポートレートでナチュラルに、低彩度・低コンラストな写真が好ましい時は使うと思います。
ちょっとファッション写真的に撮る時はPro Neg Hiと、使い分ければ良いかな。
Astiaは余り使ってないのでよく分かりませんが、ポジのAstiaとはちょっと傾向が違うような気が。。(-_-;ウーン
色の再現性ですが残念ながらS5 Proの時のような感動は得られませんでした。
S5 Proを手に入れて舞妓さんや、公園の緑を撮ってみた時にはびっくりしたものでした。(割と最近ですが 汗)
普段使っているニコンと比べて透明感というかクリアな発色で、彩度も低くはないけれど嫌みのない色。
「これがフジの色か・・・」と。
勿論、今のフジの主流であるX-Trans CMOSもニコンより綺麗なのですが、フジらしさはちょっと薄れたような気がします。
このあたりはCCD機であるSシリーズと、CMOS機であるXシリーズ機の違いかもしれません。
その代わりS5 Proでは得られなかった解像感と高感度耐性をXシリーズは実現しましたので
痛し痒しな所です。
夜。ISO 3200、手持ち、シャッター速度1/10秒。
そんな状況でもX-E1ならこなせてしまう。S5 Proには出来ない芸当です。
再びニコンと手を組んで、D800のボディにこの1600万画素のX-Trans CMOSセンサーを積んだカメラを作ってくれないだろうか-
でもそれは叶わない望みなので、是非フジフィルムさんにはこのXシリーズをとことん発展させて欲しいものです。
一眼レフを作っていないので、ニコンやキヤノンみたいに「一眼レフに遠慮したミラーレス」を作らなくて良いのですから。
X-Pro1も世に出て2年。秋には後継機の話が具体的になってくるでしょうか。
X-E1もそのうち後継機種が出るでしょう。
しばらくフジフィルムさんのプロジェクトXを見守って行きたいと思います。