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糸と色と。組紐職人 藤岡かほりのブログ

組紐のサステナブルとは。

2つ前の投稿でテーマにあげたSDGs。

SDGs(エスディージーズ)って17も目標があって何だか難しそう…って思っちゃうのですが、
全てを完璧に達成しなくても、少しずつ、出来ることからコツコツと…半分くらい出来たら上出来さ!くらいに思っています。

大事なことは無理しないで続けられること。

持続可能。サステナブル。

SDGsのSにあたりますね。




私がやってる組紐。

未来のために、
環境を壊さずに、
限りある資源を大切に使っていく。

例えば
限りある資源を大切に、という点では




帯締めを作る時には、必ずと言っていいほど糸が余ります。



というのも、完成後、糸の先に付いているおもりを外し、組んでいる台から下ろすと縮むのです。






なので長めに作っておかないと「もうすぐ完成!」という段階になって「あ…糸が足りない……」では済まないからです。

時々、糸を継いで足せば良いんじゃないですか?と質問されますが想像してみてください。

帯締め一本に何本の絹糸を使っているでしょう。
多いもので1300本ほど、少ないものでも300本以上あります。


どれだけ非効率か😂




というわけで、作る帯締めの種類に応じて計算し、長めに糸を用意します。

(経尺・へいじゃくという作業)




そこで、余った糸。

(※毎回これだけ長くは余りません)



組紐には絹糸を使用しています。
とても上質なもので、捨てるには忍びない…

1、2cm切り落としてしまうだけでも心の中でごめんなさい、と謝っているので、10cmなんて本当心が痛むのです。


これを何か出来ないか。
組紐として使うには長さが足りない。

だとだとすると。


金具をつけて、タッセルなんて素敵じゃないかしら。




また、長めに用意した糸で長く組んだらやっぱり長すぎた時😂

櫛で解かず、ハサミで切り落とします。



糸の状態に戻してしまうのは“もったいない”


これだけ余った場合は、ストラップや組紐部分をポイントに残したタッセルにしてみたり✨









帯締めは、着物を着ない方には縁遠いものですよね。
そういう方にも親しんでもらえるようなものに生まれ変わりました。



今までは、力になりたいと思っていたけど、組紐使ってみたかったけど、着物着ないから購入できなかった!
ストラップやタッセルだったら使えるし、プレゼントにも選びやすいからまたよろしくね!

なんてお声かけいただくこともありました☺️




組紐職人にとって大切な絹糸を無駄にせず、新たな“お客さま”を獲得することとなり良いことばかりだ✨






サステナブル。

難しそうだけど、ものを大切に使っていく。何だか続けていけそうじゃない? 










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