会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

公明議員秘書、国税に再三要望 知人会社の税務調査巡り「顔立てて」(朝日より)

公明議員秘書、国税に再三要望 知人会社の税務調査巡り「顔立てて」

公明党の衆院議員の公設秘書が、「健康医学研究所」という会社の税務調査を巡って、会社側の要望を執拗に国税庁に伝えていたという記事。

「公明党選対委員長の高木陽介衆院議員(61)=比例東京=の公設秘書が昨年12月から今年2月にかけて、知人が顧問を務める会社の税務調査をめぐり、会社側の要望を電話で10回以上、国税庁に伝えていたことが関係者への取材でわかった。秘書は、国税側と会社側との面会の場を設けたほか、同庁職員を議員会館に呼んで会社側の不満を伝えていた。」

記事によれば、けっこう悪質な所得隠し・消費税還付過大申請をやっていたようです(ただし会社側は不服申立てしている)。

「税務調査の結果、東京国税局は今年4月、同社がサプリ原料の仕入れ額を過大に計上し、2019年10月までの1年間で約11億円の所得隠しをし、消費税の還付額も過大に申し立てたと認定。重加算税を含む法人税と消費税計約7億円を追徴課税(更正処分)した。同社はこれを不服とし、7月に国税不服審判所に審査を請求した。

同社は朝日新聞の取材に応じていない。同社の税理士は「消費税還付がされず、資金繰りが厳しくなった窮状を訴えるため、代議士事務所に国税庁への働きかけを求め、動いてもらった、と社長から聞いている」と話した。」

公明党にかぎらず、国会議員が国税庁へ圧力をかけたりするのは、ありそうな話ですが、本当にやっていたとは。当局に対して弱い立場の納税者を助けたとみれば、正当な政治活動なのかもしれませんが...。
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