会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

大手・準大手から中小への監査人交代事例4件

大手・準大手監査法人から中小監査法人への監査人交代事例です。(同じ開示タイミングで、トーマツが関わっている事例は別に取り上げました。)

1.桜井製作所(ジャスダック)

会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

あずさ→アーク有限責任監査法人、の交代です。

監査報酬がきっかけだったようです。

「同監査法人(あずさ監査法人)を長年にわたり選任してきておりますが、近年における経営環境、及び当社業績等を踏まえ、同監査法人より監査対応時間の増加を背景とした第 73期以降の監査報酬改定の要請を受けたこと等を契機として、監査継続年数を考慮し、あらためて後任監査人の採用について検討しました。」

2.ALBERT(東証マザーズ)

公認会計士等の異動及び一時会計監査人の選任に関するお知らせ(5月22日)(PDFファイル)

あずさ→和泉監査法人、の交代です。この会社は12月決算会社ですが、決算確定が遅れているようです。

あずさの退任については3月23日のプレスリリースで開示済みです。当サイトでも取り上げました。

これまでの経緯。


2019年12⽉期 決算説明資料より)

データサイエンティストが大勢いるとのことで、あずさに見捨てられたとはいえ、もしかしたら有望な会社なのかもしれません。

3.セーラー広告(ジャスダック)

公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

新日本→えひめ有限責任監査法人(準登録事務所)、への交代です。

交代理由として、「機動的な監査」と「監査報酬の水準」にふれています。

「現会計監査人につきましては上場来監査を依頼しており、会計監査が適切かつ妥当に行われることを確保する体制を十分に備えておりますが、当社におきまして、現在の監査品質を維持しつつ当社グループの企業規模に応じた機動的な監査が期待できることを重視し、監査報酬の水準も合わせ、総合的な観点で新たな会計監査人の選任を検討してまいりました。その結果、上記 3 の理由により、えひめ有限責任監査法人を新たな会計監査人として選任するものであります。」

4.スーパーバッグ(東証2部)

公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

東陽監査法人→史彩監査法人、の交代です。

継続年数や監査報酬などを理由に挙げています。

「当社の会計監査人である東陽監査法人は、2020 年6月 26 日開催予定の第 83 回定時株主総会終結の時をもって任期満了となります。これに伴い、監査役会は同監査法人の監査継続年数が長期にわたっていることから、他の監査法人と比較検討を行ってまいりました。」

「監査役会が史彩監査法人を会計監査人の候補者とした理由は、新たな視点での監査が期待できることに加え、会計監査人に必要とされる専門性、独立性及び品質管理体制を有しており、会計監査が適正に行われることを確保する体制を備えていること、また監査報酬が妥当であると判断したためであります。」
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