会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

丸善株式会社の有価証券報告書等に係る金融商品取引法違反に対する課徴金納付命令の決定について

丸善株式会社の有価証券報告…:金融庁

金融庁は、「重要な事項につき虚偽の記載がある」有価証券報告書等を提出した行為を行ったとして、東証1部上場の丸善(株)に対する課徴金納付命令を、2008年4月3日付で決定しました。課徴金の金額は、165万9999円という中途半端な金額です。

2005年9月中間期と2006年1月期(変則決算)に売上の前倒し計上等による虚偽記載があったとされています。

「連結中間純損益が6,950百万円の損失であったにもかかわらず、これを6,815百万円の損失と記載」ということで、もともと大赤字だったのを、不正な方法により1億数千万円赤字額を減らしたという「焼け石に水」的な粉飾ですが、虚偽記載には違いはありません。

ただし、処分の対象は2006年1月期だけですが、会社の以前の公表によれば、不正自体は相当前から行われていたようですから、そのことも考慮して厳しく処分したのかもしれません。

課徴金に係る納付命令の決定および納付について(PDFファイル)

不適切な会計処理に関する調査結果及び当社の対応方針のご報告(PDFファイル)

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