「非上場会社の会計基準に関する懇談会 報告書」が、2010年8月30日に公表されました。
「非上場会社の会計基準に関する懇談会」は、非上場会社の会計基準のあり方について検討を行うため、日本商工会議所、日本税理士会連合会、日本公認会計士協会、日本経済団体連合会、企業会計基準委員会などの関係者が集まって設置されました。このたび、その検討結果をとりまとめ、公表したものです。
すでに報告書の概要は公表されており、当サイトでも取り上げています。結論部分のあらましについては、こちらをご覧ください。
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報告書では、海外の状況の解説もなされています。EU諸国(英国、フランス、ドイツ)と韓国を取り上げています。米国に関しては、最近の動きについてごく簡単にふれているだけで、現状の分析はなされていません。中小企業の会計について、あまり厳しく規制されていないという点では、米国と日本と似ており、参考になると思うのですが・・・。
「・・・基本的な考え方」の「会計基準の国際化との関係」という項目では、「非上場会社、とりわけ中小企業に適用される会計基準又は指針は国際基準の影響を受けず、安定的なものにすべき」と述べています。あまり頻繁に改正しないというのは理解できますが、国際基準の影響を排除すべきというような攘夷論的発想で、これからも通用するのでしょうか。
(報告書より)
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