DMG森精機が、永久劣後債の発行や永久劣後ローンの借り入れによって資金調達するという記事。
「工作機械メーカー大手のDMG森精機は、永久劣後債の発行や永久劣後ローンの借り入れにより2020年に最大700億円の資金を調達する。永久劣後債などは返済順位が低く株式のような資本性を認められるため財務上、自己資本の増強につながる。」
8月31日に永久劣後ローンにより約370億円を調達し、残りの約330億円は永久劣後債の発行により調達予定とのことです。
同社は2016年に永久劣後債を発行していますが、そのときは非公募でした。今回は、国内の一般事業会社としては初めてとなる公募方式だそうです。
同社が採用するIFRSでは、負債ではなく資本となるそうです。
永久劣後ローンについて、プレスリリースが出ています。
第 2 回永久劣後特約付ローンによる資金調達についてのお知らせ(PDFファイル)
IFRSで資本となる条件を満たすということを書いています。元本の弁済期日の定めがないだけでなく、利息も繰延が任意でできるということが必要なようです。
「本劣後ローンは、元本の弁済期日の定めがなく、当社の裁量で弁済が可能であること、また、利息の任意繰延が可能であることなどにより、国際会計基準(IFRS)における「資本性金融商品」に分類され、本劣後ローンによる調達額は、当社連結財務諸表上、100%が「資本」に計上されることになります。また、下記の本劣後ローン概要を踏まえ、株式会社格付投資情報センターより、調達額の 50%に対して資本性が認められる予定です。」
永久劣後債は検討中の段階のようです。
「なお、当社は今後のマーケット環境次第では、本劣後ローンと同等の資本性を有する、永久劣後債の発行による資金の調達についても検討しております。 」
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