望洋会という医療法人が運営するクリニックで、昨秋、約1億3500万円に上る使途不明金が発覚していたという記事。失踪した事務長が関わっているようです。
「使途不明金の大半は、外来診療で患者が窓口で支払う診療費。これらの現金収入は、出納帳に出入金を記載した上、院内の金庫で管理し、ある程度たまると同院名義の預金口座へ入金する仕組みになっていた。しかし、13年10月以降、口座に入金された形跡はなく、出納帳残高は急激に増加していった。
この出納帳残高と金庫内現金残高の差額が1億3500万円に上る。
同院担当の税理士は、帳簿上問題はなかったため、現金をチェックしていなかった。現金の所在について事務長は税理士の問いに「別の金庫があって、そこに保管してある」、花房院長の問いには「理事長の個人口座に入れてある」などと、その都度言い逃れしていたという。」
税理士は会計監査をやっているわけではないので、横領見逃しに関して責任はないと思いますが、現金がたまる一方というのは、明らかに異常ですから、きちんと調べるよう、院長らに強く進言すべきだったのでは。
記事では、発覚時の様子が生々しく描かれています。税理士を交えて、この事務長と対決したそうです。
「同院によると、事務長は2012年4月の開院以来、事務長を務め、経理を一手に任されていた。17年10月3日、経理に不自然な点があるため、理事長代理の事務局長と税理士が同院を訪れ、事務長に説明を求めた。事務長は「説明の準備をするため10分ほど時間がほしい」と退席し、この間に姿を消したという。
およそ1カ月後に自転車を盗んだとして千葉県松戸署に身柄を拘束されたが、釈放後に身元引受人(母親)の元からいなくなり、現在も行方が分かっていない。」
こちらの事件は以前取り上げましたが、刑事裁判が始まったようです。
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デヴィ夫人事務所の元経理担当、起訴内容認める 初公判(朝日)
デヴィ夫人「盗っ人猛々しい」横領初公判…元経理担当に怒り(スポーツ報知)
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