ナフサの取引をめぐり8100万ドルの損失を隠ぺいしたとして、三井物産子会社の元契約トレーダーに対し、禁固5年の判決が言い渡されたという記事。日本の裁判ではなく、シンガポールでの判決です。
「起訴状などによると、山崎被告はシンガポール子会社「ミツイオイル(アジア)」のナフサ・トレーディング・マネジャーだった06年4月から10月にかけて、ナフサ市場の現物、先物取引で生じた損失を隠し、社内報告書に虚偽のデータを記入した。」
いうまでもなく、トレーディングで損失を出したことが問題ではなく、トレーディングによる損失を隠していたこと(虚偽記載)が罪に問われています。禁固5年というのは、日本の裁判例より厳しいような気もします。とはいえ、三井物産ではなく、並みの会社なら、子会社だけでなくグループ全体が破綻しかねない損害額ですから、重大犯罪には違いありません。
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