名証セントレックス上場の「太陽商会」という会社に粉飾疑惑があるという記事。監視委が調べているそうです。
「関係者によると、太陽商会は2013年3月期の決算で、当時の社長が自己資金を会社の口座に振り込むことで環境関連商品の売り上げの実績があったように見せかけ、約7600万円の粉飾をした疑いがあるという。実際は上場廃止基準に該当する2期連続の債務超過だった可能性があり、監視委が調べていた。」
監査人からすると、仮に契約などが形式的に整っていたとして、入金まであったとすると、取引の実在性を推定したくなりそうです。会社は苦しくなると何をやるかわからないということを念頭に置いて監査をやらないといけないのでしょう。
証取委:債務超過、粉飾で回避? 広告会社に課徴金勧告へ(毎日)
「関係者によると、同社は2013年3月期決算で、商品を取引先に販売したように装い、売り上げ約7600万円を過大に計上したとされる。実際には前社長が個人で借り入れた金を同社に入金していたのに、売り上げに計上したという。同社は「売買契約は結んでおり架空取引とは認識していないが、自主訂正する」としている。」
形式論を言えば、社長に対する売上を立ててはいけないとルールはないわけですが、あやしい取引には違いありません。
別の報道によれば、売上先として、別の会社の名前を借りていたようです。
コンサル会社が粉飾決算 監視委、課徴金1200万円勧告へ 偽計容疑で強制捜査も(産経)
「架空計上分について、同社はオゾン発生器の売り上げと説明していた。だが、長野市のオゾン発生器製造会社からの納入、都内の不動産会社への販売は行われておらず、実際は前社長が個人で借りた資金を計上していたことが判明した。
取引先の不動産会社代表は産経新聞の取材に架空取引を認めた。太陽商会前社長(48)は「架空取引や粉飾ではない」と話している。」
仕入も売上も架空、入金だけは事実ということになりますが、売上が架空であれば、入金は商品代金の入金ではなく、単なる、預り金あるいは仮受金ということになります。
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