みずほフィナンシャルグループの2007年3月期決算が、連結純利益6209億円となり前の期に比べて4%減少したという記事。
記事によれば、NECと同様にみずほも退職給付信託返還益を計上しています(1200億円強)。
退職給付信託は、まず拠出にときの益出しに使われ、さらに拠出した有価証券が値上がりすれば、返還益を計上し、逆に値下がりすれば信託のまま塩漬けにして評価損を遅延認識していくというように、利益操作のためのツールに成り下がってしまったようです。(退職給付債務の注記を見ると積み立て超過にはなっているようですが、会社の支配下にある信託との間で有価証券をやり取りするだけで利益を計上したわけですから利益操作には違いありません。)
また、2006年3月期は多額の引当金戻し入れ益を計上したのに、1年後に(実質的に銀行管理となっていてすべての状況を把握していたはずだと思われる)オリコへの債権の処理で多額の損失を出すというのはどういうことなのでしょうか。過払い利息の問題は1年前から明らかだったはずですが・・・。
みずほFG決算短信(PDFファイル)
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