27日の日経1面で大きく取り上げていたのれん償却廃止の話の続報です。
「経済産業省の「ベンチャー有識者会議」は27日、大企業とベンチャー企業の提携を促すための方策を議論した。民間議員からは企業買収で生じる償却費負担の廃止を求める声が相次いだ。経産省は今後、日本の会計基準を決める企業会計基準委員会に償却の廃止を求める検討に入る。」
経産省のサイトでこの有識者会議の資料をみてみると、会計基準を議論しているわけではなく、会議の名前のとおり、ベンチャー企業の出口戦略の一つとして、大企業による買収があるという筋書きのようです。その話の中で、会計基準が取り上げられたのかもしれませんが、会議のメンバーをみても、会計の専門家がいるわけでもなく、まじめに会計基準を議論する体制ではありません。
これも、日経の誤報なのでしょうか。あるいは日経にこういう記事を書かせて、観測気球をあげてみたということでしょうか。
第2回ベンチャー有識者会議を開催します(経産省)
「第2回目は、「ベンチャーと大企業」をテーマに、大企業の調達・提携・M&A等によるベンチャーの成長促進、大企業からのスピンオフ・カーブアウトによる成長ベンチャーの創出について議論します。」
資料を眺めていると、こんなことも書いてありました。
「デット系(≒risk averse)プレイヤーに本格VCを絶対にやらせてはいけない。
・元本保証金融機関はもちろん、およそ上場企業はALM上深刻な矛盾を抱える(精神論での克服は不可能)
・大企業のサラリーマンも同様の矛盾に直面
・バイアウト系ファンドマネジャー(実はDCF文化)でも無理」
たまたまこういう記事もありました。
グーグル、人工知能を手がけるDeepMindを買収か(CNET)
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