会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

2006年米企業決算に異変 ストックオプションの新たな火種

2006年米企業決算に異変 (杉田庸子の「U.S.発 企業会計最前線」):NBonline(日経ビジネス オンライン)

米国のストックオプション会計の実務を取り上げた記事。

「ストックオプションの公正価値の評価は、複雑な計算が必要で、1つの要素が間違っていただけで結果が大きく変わってしまう。また高度な見積もりや複雑な会計処理は検証する能力を持つ人が少ないという事情から、経理ミスが発見されないという内部統制上のリスクも高い。米国でのSOX法404条に基づく内部統制の重要な欠陥の開示の中にも、ストックオプションの費用処理計算が正確に行われないリスクを理由にしたものは多く見受けられる。

 日本版SOX法が導入されれば、財務報告上の虚偽記載を防ぐために様々な対応を迫られる。公正価値に基づく費用処理に事務コストと内部統制上のリスクまで考えるとストックオプションの費用は想定外に高くつく可能性がある。」

日本の内部統制実施基準ではストックオプションは評価範囲に含めなくてもよいようにも読めますが、どうなのでしょうか。ただし、そうだとしても、ストックオプションの時価検証の仕組みがなければ、統制テストするまでもなく、やはり、内部統制の不備ということになるのでしょう。
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