大手文具メーカー「コクヨ」の子会社の元幹部らが、架空取引でコクヨ側から現金をだまし取ったとして逮捕されたという記事。
「調べでは、島田容疑者らは平成18年10月、東京都内の大手テレビ局の関連施設から、内装工事を受注してオークス(注:逮捕者のひとりが実質的な経営者だった内装工事会社)に発注したように装い、偽造した請求書などをコクヨに提出。現金1200万円を工事代名目でオークスの預金口座に振り込ませ、詐取した疑い。
コクヨの社内調査によると、島田容疑者は14~18年に架空取引を繰り返し、約1億7000万円をコクヨ側からオークス側に流出。また、別の建設会社との取引でも、約5000万円が使途不明となっていた。」
よくありそうな不正です。工事ごとの予算管理を厳密にやっていれば発見できそうなものですが、経営幹部が主導していたとすれば、それも難しいかもしれません。
コクヨ本体からは、昨年5月に社内調査の報告書が公表されています。
当社連結子会社従業員による不正行為についての社内調査結果について(PDFファイル)
この社内調査によれば、今回の不正発覚は「大阪国税局による税務調査対応をきっかけとして、平成19年11月下旬、実体のない不適正在庫475百万円の存在が判明した」ことが始まりだったそうです。
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