不正会計に関連して、東芝に対し、信託銀行11行が計約140億円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴したという記事。
「信託銀行は、年金基金などから資金運用を任され、株式などに投資している。東芝株にも投資したが、15年に同社の有価証券報告書への虚偽記載が発覚し、株価が急落。損失を被ったと主張している。訴訟の直接の原告となるのは、信託銀行から株式関連の事務を任されている日本トラスティ・サービス信託銀行や日本マスタートラスト信託銀行など資産管理銀行4行。」
「東芝への同様の訴訟は、これまで17件あり、計約300億円を請求されている。」
米原子力事業の巨額損失に何らかの不正が絡んでいた場合には、さらなる訴訟もあるのでしょう。
これは会社に対する訴訟ですが、これとは別に会社から役員に対する訴訟もあります。会計監査人も株主代表訴訟で訴えられています。
また、刑事事件としては、立件されないのでしょうか。以前の報道では、監視委が積極的だと報じられていましたが、尻すぼみのようです。
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決算承認まだ得られず=再々延期が視野に-東芝(時事)
「監査を担当するPwCあらた監査法人は、米原発子会社ウェスチングハウス(WH)が米原発建設会社の買収を決定した経緯などを調べている。東芝は前例のない3度目の決算延期も視野に、PwCとの調整を急ぐ。」
「東芝は週明けまで監査法人との協議を続ける構え。監査承認を得られないと判断すれば、決算の再々延期に備え、金融庁・関東財務局など関係当局と調整に入る。」
来週早々には結論が出るのでしょう。四半期報告書を提出するとしても、監査人の四半期レビューの結論がどういうものになるのか...。
東芝と監査法人の溝埋まらず 迫る期限、高まる経営不安(朝日)(記事前半のみ)
「問題となっているのは、WHの経営幹部が損失を小さく見せるよう部下に「不適切な圧力」をかけた内部統制の不備だ。監査法人側は、調査の対象期間を15年秋よりも前にさかのぼる必要があると指摘。当時からWH経営陣が損失の可能性を認識していたのかどうかが焦点となっている。」
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