東京証券取引所は、「テラ株式会社 株式(コード:2191、市場区分:JASDAQスタンダード)」を、特設注意市場銘柄に指定することを発表しました(指定日は10月14日)。
「テラ株式会社(以下「同社」という。)は、2021年8月6日、社内調査報告書の受領について開示し、また、同年9月27日、追加調査報告書の受領について開示し、さらに、同年9月28日、メキシコ合衆国における新型コロナウイルス感染症に対する治療法開発(以下「新事業」という。)に関する訂正等について開示しました。
...
本件は、投資者の投資判断に深刻な影響を与える不適切と認められる開示が行われたものであり、同社の内部管理体制等については、情報開示体制にとどまらず、ガバナンスやリスク管理等に関する体制も含め改善の必要性が高いと認められることから、同社株式を特設注意市場銘柄に指定することとします。
また、本件は、同社における脆弱な内部管理体制の下で不適切な開示が継続していたものであり、その結果、同社が、投資判断情報として重要性の高い情報について虚偽の内容等を公表し続けることとなったことを踏まえると、当取引所市場に対する株主及び投資者の信頼を毀損したと認められることから、同社に対して、上場契約違約金の支払いを求めることとします。」
テラのプレスリリース。
特設注意市場銘柄の指定及び上場契約違約金の徴求に関するお知らせ(PDFファイル)
最近の「企業会計」カテゴリーもっと見る
監査人交代事例4件(スマートドライブ(あずさ→トーマツ)、ブリッジコンサルティンググループ、揚羽、アルファクス・フード・システム)(2024年11月22日)
企業内容等の開示に関する内閣府令及び有価証券の取引等の規制に関する内閣府令の改正に伴う上場制度の見直しについて(東京証券取引所)
「資本コストや株価を意識した経営」に関する「投資者の目線とギャップのある事例」等の公表について(東京証券取引所)
野村HD、顧客への犯罪リスクを半期報告書に追加-不祥事受け(ブルームバーグより)
株主総会基準日は有報の後に─株式市場の健全性向上に─(後編)(会計・監査ジャーナルより)
2025年3月期第2四半期決算短信の開示時刻動向について(東京証券取引所)
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事