日産ゴーン事件の捜査やマスコミ報道、日産によるリークなどについて批判的に書いたコラム記事。
最後の方で、特捜部が扱った過去の事件についてふれています。
「こういうマスコミや検察の「正義」の傲慢っぷりは、過去の特捜部の事件でも、ちょいちょい見え隠れする。わかりやすいのが、日債銀事件だ。
1999年7月、破綻した日本債券信用銀行で粉飾をしたとして逮捕された経営陣は12年にわたって、刑事民事両面で罪を問われたが、結果は「無罪」となった。今回のゴーン氏逮捕でも焦点になるであろう「経営判断の裁量」が認められたのだ。
「存在しない会計慣行を創作して強引に立件した。権力行使の態様は異常で、到底許せない」(朝日新聞2011年9月14日)と弁護団に批判された検察の幹部は、「ごめんね」の一言もなく、マスコミに「捜査に乗り出し、起訴したことがおかしかったとは思えない」(同上)というコメントを出すなど、決して自分たちの非を認めなかった。
検察とは常に「正義」であり、彼らに犯罪者認定をされた時点で、裁判の結果などはどうでもいいのだ。
日債銀事件では、損失の原因をつくった旧経営陣や、「粉飾」を指導した旧大蔵官僚はスルーされ、最後の経営陣が12年間も被告人席に座らされ続けて、無実を勝ち取った時にはお一人はかなりのご高齢で、喜びのコメントを出すこともできなかった。」
ゴーン事件の結末はまだわかりませんが(たぶん検察のメンツを立てて有罪か)、最後までよくフォローしないといけないようです。
最近の「不正経理」カテゴリーもっと見る
調査委員会設置に関するお知らせ(売上の計上の適否や計上時期について不適切な点がある)(アライドアーキテクツ)
当社連結子会社におけるマーケティング費の過少計上の疑いに関するお知らせ(追加説明)(MTG)
特別調査委員会の調査報告書受領に関するお知らせ (雇用調整助成金の不正受給など)(アビスト)
当社元従業員による不正行為及び同人に対する訴訟提起のお知らせ (ノート PCの虚偽の仕入)(昭和産業)
「過年度の当社連結財務諸表に関する誤謬が存在する可能性の判明」及び...に関するお知らせ(転貸損失引当金・店舗閉鎖損失引当金の未計上)(ツルハホールディングス)
特別調査委員会の調査報告書受領に関するお知らせ(一部役員の経費不適切使用)(nmsホールディングス)
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事