特別調査委員会の調査報告書受領に関するお知らせ(PDFファイル)
nmsホールディングス(東証スタンダード)のプレスリリース(2024年12月13日)。
一部役員(社長のことです)の経費使用に関し、不適切使用の有無に関する事実関係の調査、類似する事案の有無及びその内容等に関する調査を行っていた特別調査委員会の調査報告書を受領したとのことです。
「特別調査委員会による調査の結果、当該役員が使用した接待交際費については、調査対象とした期間(2017 年3月から 2024 年7月まで)において、約6百万円の私的流用と思われる使用がありました。また、当該役員による社用車の私的利用が複数回あったこと等も報告されており、当社は、当該役員による私的流用費用の算定及びそれを踏まえた措置について、今後検討していくこととしております。」
2025 年3月期半期報告書は、提出期限延長の承認を受けており、2025 年 1 月 14 日までに提出予定とのことです。
調査報告書はこちら(2024年12月16日公表)。
特別調査委員会の調査報告書公表に関するお知らせ(PDFファイル)
調査のきっかけは、あずさ監査法人からの要請だったそうです。
「nmsホールディングス株式会社(以下「nmsHD」という。)の監査等委員会は、2024年8月、同社会計監査人である有限責任あずさ監査法人から、nmsHD社長の金銭私的流用に関する情報を入手したとして、社内調査を行うよう要請を受けた。
これを受け、同監査等委員会において社内調査が行われたが、さらに詳細な調査を行い、事実関係やその原因等を明らかにする必要が認められたため、nmsHDは、2024年10月21日付けの取締役会決議により、社外取締役及び外部弁護士により構成される特別調査委員会(以下「本委員会」という。)を設置し、調査(以下「本調査」という。)を委嘱するに至った。」(報告書1ページ)
以下のような事項を調べたそうです(目次より抜粋)。
最初の「経費の私的流用」のうちの飲食費については、表にまとまっています。(単位はたぶん「円」)
(報告書20ページより)
2017年4月から2024年7月までの間の社長関係の飲食代報告書を集計・分析した社内調査をもとにして、詳しく調べたもののようです。
多くが、相手方との飲食事実なしか、相手方との飲食事実の有無不明となっています。社長と親しい知人女性というのも登場していて、この知人女性との会食とわかるものもあったそうです。
知人女性は、 社宅の不正利用でも登場しますが、黒塗りが多く、どのような関与だったのかは読み取れません。