IHIが、2007年3月期の訂正決算を発表し、同期の最終損益が45億円の赤字だったことを明らかにしたという記事。訂正前は158億円の黒字です。
会社のプレスリリース(PDFファイル)
IHI虚偽記載の疑い 東証、監理ポストに 監視委、課徴金勧告へ
こちらの記事では課徴金についてふれています。
「証券取引等監視委員会は十一日、IHI(旧石川島播磨重工業、本社・東京)が有価証券報告書を虚偽記載していた疑いがあるとして、金融庁に課徴金の行政処分を勧告する方向で検討に入った。課徴金の額は十億円を超え、過去最大になる可能性がある。」
この記事のとおりだとすると、三洋電機の場合と違って、届出書の虚偽記載ということで、課徴金が多額になるものと思われます。金融庁のサイトで調べてみると、課徴金の金額は、発行開示書類に係る募集・売出し総額の1%(株式の場合には2%)とされています。
IHIの場合は、進行中の工事の総原価の見積もりが間違っていたということであり、意図的な利益水増しとは少し違うのだと思いますが、「虚偽記載」という言葉でくくってしまえば同じという考え方なのでしょう。
ちなみに「虚偽記載」は英語の「misstatement」の翻訳だと思いますが、英語の方は「虚偽(うそ)」というより、単純なミスによる誤りから意図的で悪質な不正まで含む広い概念のような印象を受けます。
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