社福法人「サンフェニックス」の資金横領、元理事長の医師が一転して事実認める…東京地裁公判
公認会計士がかかわっていた社会福祉法人「サンフェニックス」の巨額横領事件の刑事裁判で、同法人の設立者で医師である被告が、無罪の主張を撤回して起訴事実を認めたという記事。
「起訴状では、N被告は後任の理事長を務めた元公認会計士のS被告(59)と共謀し、2018年7月~21年4月、同法人の口座からN被告の口座に計約5億6833万円を送金し、横領したとしている。
N被告側は3月に行われた初公判で「送金された金はS被告が負担したものだ」と主張したが、この日は「社福の資金だと認識していた」と説明。染谷裁判官に改めて起訴事実に誤りがないかを問われると、N被告は「特にありません」と述べた。」
元会計士の被告は、無罪を主張していますが、設立者の被告に続いて、起訴事実を認める可能性もあるそうです。
「S被告側も初公判では無罪を主張していたが、この日は弁護人が「証人尋問が不要な形で認否も含めて再検討したい」と言及。今後、起訴事実を認める可能性が出てきた。」
この事件は、設立者の動機は、理事長の地位をお金にしたいというものだったと思われますが、元会計士の動機がよくわかりません。あぶない橋をわたって、社福法人設立者にカネを払い、理事長の地位を得ても、経済的利益は(合法的な範囲では)役員報酬ぐらいでしょう。それなら、こんなことに手を染めずに、会計士業務で稼ぐか、会計士の知識経験を活かして何かビジネスをやるかすれば、もっと儲けられたかもしれません。