会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

クレディ・スイスに多額の不正預金 調査報道(AFPより)

クレディ・スイスに多額の不正預金 調査報道

クレディ・スイスに、数十年間にわたり数十億ドルの不正資金が預け入れられていたという記事。そういう調査報道が、欧米で大々的に報じられているそうです。

「調査は、仏紙ルモンド(Le Monde)や英紙ガーディアン(Guardian)など世界各地の48報道機関が加わる「組織犯罪・汚職報道プロジェクト(OCCRP)」が行った。

 ルモンドによると、クレディ・スイスは国際的な銀行規定に違反し、数十年間にわたって犯罪や汚職に関連した不正資金を預かっていたという。

 内部告発により流出したデータは1万8000超の口座情報などで、その預金総額は最も多かった時で1000億ドル(約11兆5000億円)相当に上るとされる。OCCRPによれば、口座の多くは「2010年代に入っても開設されたままだった」という。」

「口座名義人には、拷問に関与したとされるイエメン情報機関幹部や、アゼルバイジャン指導者の息子たち、セルビアの麻薬密売組織の首領、オイルマネー横領疑惑のあるベネズエラ閣僚らが名を連ねていたという。」

銀行側の反論。

「クレディ・スイスは同日、指摘された問題の多くは過去のもので1940年代のデータも含まれているとして、報道内容は「疑惑と当てこすり」だと否定した。」

日本の金融機関も、反社勢力との預金取引を過去に遡って調べ上げれば、数兆円ぐらいはあったかもしれません。1940年代まで遡らなくてもありそうです。

クレディ・スイスに「汚れたマネー」疑惑、調査報道受け当局も対応(ロイター)

「複数のメディアは、CSが人権を侵害した者詐欺師、制裁を受けた実業家の口座を管理していたと報道。スイス連邦金融市場監督機構(FINMA)は、CSと接触していることを明らかにした。」

「ある人物が1940年代から2010年代の数十年間に保有されていた口座情報をドイツ紙の南ドイツ新聞に持ち込み、同紙がこの情報を報道の非政府組織(NPO)「組織犯罪と汚職報告プロジェクト(OCCRP)」と46の報道機関に提供。報道機関には米ニューヨーク・タイムズ(NYT)、英ガーディアン、仏ルモンドが含まれる。」

【内部告発】秘密主義の「クレディ・スイス」で“犯罪”に使われた口座が暴露──いまわかっていること(クーリエ)
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