中国企業をめぐる最近の不正会計疑惑と4大会計事務所のかかわりに関する記事。
最初は4大会計事務所以外が監査人であった事例が多かったようですが、4大事務所が関係している事例も出てきています。
「今回の粉飾会計問題は、リバースマージャー(逆買収)という手法で上場した小規模企業によるもの。これらの企業は、4大法人ではなく米国や香港の中小会計法人が監査している。
しかし、4大法人が絡むケースも出てきた。5月には中国のソフトウエア開発企業ロングトップ・フィナンシャル・テクノロジーズ(LFT.N: 株価, 企業情報, レポート)に不正会計疑惑が浮上、デロイトが監査契約を解消した。
トロント市場に上場している林業の嘉漢林業国際(シノ・フォレスト)(TRE.TO: 株価, 企業情報, レポート)についても、不正会計疑惑をめぐる集団訴訟ではE&Yの名があがった。
香港では1月にKPMGが中国森林(0930.HK: 株価, 企業情報, レポート)の不正疑惑を指摘、株式の売買停止につながった。」
日本の上場会社の中国子会社も4大会計事務所の中国法人が監査しているケースが多いと思われますが、ちゃんと監査しているか、親会社監査人はきちんと確認する必要がありそうです。といっても、4大事務所でやっていれば、監査人としての適格性はあるという結論にはなるでしょう。
4大事務所の規模についてふれている箇所もあります。すでに、日本の4大法人を超えています。
「4大事務所にとって課題となるのは、人員と監査する企業の種類だ。
4社あわせて中国本土、香港、台湾では現在4万人を雇用している。ただ経済が急拡大しているため、需要に十分対応できていないという。」
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