大阪市の第三セクター「大阪港トランスポートシステム」の元所長が大阪港咲洲トンネルの有料回数券を着服したとして、大阪府警が逮捕する方針を固めたという記事(別報道によれば、実際に逮捕されたようです)。
「捜査関係者らによると、元所長は平成20年10月ごろまでトンネル管理業務を担当。回数券の販売・管理を一手に引き受けており、2千~3万円の回数券を、大量に着服した疑いが持たれている。
回数券をめぐっては20年9月の大阪市の監査で、帳簿上の販売枚数と在庫数が一致しないことが発覚。その後の調査で、約1万枚(約2億円相当)が不足していたことが分かった。」
詳しい処理方法はわかりませんが、通常、こうした金券は発行されるまでは単なる紙切れ・プラスチック片であり、発行(通常は販売)されて初めて帳簿に載ります。しかし、発行前であっても、換金性が高い金券ですから、きちんと受払管理し、簿外で販売されないようにする必要があります。その点がずさんだったのでしょう。
そういえば、デパートの監査で未発行の商品券を棚卸させられたこともありました。
当サイトの関連記事(2009年2月)
「咲洲トンネル」回数券を着服? 元管理事務所長を逮捕へ(読売より)
「回数券はプリペイド式で1枚2000~3万円。市の定期監査で、販売実績と在庫が合わないことがわかり、3セク会社が元所長を府警に告訴していた。」
三セク元所長を回数券横領容疑で逮捕 大阪府警(日経より)
「同社の調査では未販売の回数券約1万1千枚(約2億2800万円相当)の在庫が足りないことが判明・・・」
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