すてきナイスグループが、特設注意市場銘柄に指定されたという記事。
「2014年3月期から19年3月期までの決算を虚偽と認め、内部管理体制などについても改善の必要性が高いと判断した。株主や投資家の信頼を損ねたとみて3360万円の上場契約違約金も課す。」
「今後は内部管理体制の改善状況などを記載した報告書を提出する。改善の見込みがなくなった場合や、一定期間後に改善しなかったとみなされれば上場廃止になる。」
特設注意市場銘柄の指定及び上場契約違約金の徴求:すてきナイスグループ(株)(東証)
「同社では、グループ全体の経営を実質的に統括していた元代表取締役会長及び元代表取締役副会長を含む複数の取締役の関与の下、多数の非連結子会社の中から業績が好調な一部子会社を選別して連結範囲に加えるという手法によって、継続的に連結決算上の利益等を過大計上していたこと、また、2015年3月期には、元代表取締役会長が実質的に全株式を保有するペーパーカンパニーに対し、不動産を適正に売却したように装って、実体のない売上及び利益を計上していたことなどの不適切な会計処理が明らかになり、その結果、2014年3月期から2019年3月期までの決算短信等において、虚偽と認められる開示をしていたことが判明しました。
このような虚偽の開示が行われた背景として、主に以下の点が認められました。
・ 創業家出身の元代表取締役会長が絶対的な影響力を持ち、他の役職員は元代表取締役会長の意向に沿わない業務執行を行うことが困難な状況下で、同社取締役会は、元代表取締役会長らの職務執行に対する監督機能を適切に発揮しておらず、同社のガバナンスが機能不全に陥っていたこと
・ 同社は、会計監査人から受けた連結範囲の適正化に関する指導に必ずしも従わず、また、会計監査人が適切に監査を行うために必要な情報を十分に提供していなかったこと
・ 同社グループの役職員に、企業倫理や法令遵守の実践に向けた意識が不足していたこと
・ 同社グループの内部監査部門は、人員体制が十分ではなく、また、中核子会社の内部監査部門は、各管理部門を統括する経営推進本部の管轄下にあるなど、質量ともに十分な活動をなし得る体制がとられていなかったこと」
特設注意市場銘柄の指定および上場契約違約金の徴求に関するお知らせ(すてきナイスグループ)(PDFファイル)
あの日産自動車は「公表措置」ですんでいます。
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公表措置(東証)
当サイトの関連記事(監視委による告発について)
その2(過年度訂正について)
その3(第三者委員会報告書について)
逮捕された元役員のうち1人は不起訴となったようです。
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すてきナイス元幹部不起訴 粉飾決算容疑、横浜地検(日経)
まだ読んでいませんが...
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すてきナイス事件は「針小棒大」(FACTA)(記事冒頭のみ)
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