EYが、2021年6月末終了の会計年度の業績(といっても売上だけですが)を発表したというプレスリリース。新型コロナにもかかわらず、増収だったようです。
「EYは、2021年6月末終了の会計年度(以下、FY21)の業績を発表しました。全世界の業務収入(以下、売上)は、前年比7.3%(米ドルベース。現地通貨ベースでは4.1%)増の400億米ドルとなりました。新型コロナウイルス危機(以下、コロナ危機)の世界経済への影響を考えると、これは堅調な成長といえます。EYは全世界の過去7年間のCAGR(年平均成長率)が7.3 %(現地通貨ベース)という力強い成長を記録しました。また、コロナ危機によってリモート勤務が一気に定着したため、クライアント業務での出張に伴う旅費交通費・宿泊費といった経費が大幅に減少しました。」
米ドルベースだけだと、為替レート変動の影響を受けるので、現地通貨ベース(為替レートを固定して計算?)も示しているのでしょう。
サービスライン別では...
ビッグ4の各国事務所は、資本関係は基本的にないので、ネットワーク全体の連結決算はありません。売上を合算した数字を公表しているだけです。
人員も増加していますが(全世界で30万人超となった)、なぜか、アジア・太平洋地域は横ばいです(売上は現地通貨ベースで8.1%も増加)。
プレスリリースの見出しにある100億ドル投資計画は...
「EYの100億米ドル投資計画は、人材、テクノロジー、品質管理システムに焦点を当てたもので、監査品質を向上させることで、資本市場への信頼の向上に貢献することを目的としています。EYはテクノロジーを活用したイノベーションを、不正検出を含むリスクに基づく監査手続きおよび他の監査手続きにおいて実施することで、監査品質の強化を図ります。
また、100億米ドル投資計画のうち25億米ドルを、今後3年間でテクノロジーの投資に当てていきます。このテクノロジー投資は、人工知能(AI)、信頼できるデータファブリック、破壊的技術、および戦略的アライアンス企業とのより広いエコシステムに焦点を絞ったものとなります。また、EYがグローバルで展開し、EYのサービスとソリューションを支えている、クライアントサービスプラットフォームもさらに充実させていきます。」
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