会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

EY、デロイト、KPMG、PwCの業績は?…会計コンサルティング「ビッグ4」を徹底比較(BUSINESS INSIDERより)

EY、デロイト、KPMG、PwCの業績は?…会計コンサルティング「ビッグ4」を徹底比較

ビッグ4会計事務所の最近の業績をまとめた記事。日本ではなく、グローバル全体の状況です。

不景気というほどではなさそうですが、成長率は落ちているようです。

記事の中から、各事務所の景気の悪い話の箇所をピックアップしました。パートナー報酬などは、日本の数字ではないと思います(どこの国とは書いてない箇所が多い)。

EY。

「2024年10月に発表された最新の年次報告書によれば、2024会計年度の売上は、前年比3.9%増の512億ドル(約8兆270億円)だった。この伸び率は、2010年以降では最も低い。最大の収入源はアシュアランスサービスだった。

EYは2024年5月、PwCとともにスキャンダルに巻きこまれ、一連の監査不正を理由に、イギリス当局から1170万ドル(約18億3400万円)の罰金を科せられた。

プレッシャーが高まるなか、EYはイギリスのパートナー報酬を5%カットし、従業員を解雇した。全体として見ると、従業員数は、直近の会計年度で2450人減り、過去14年で最大の減少となった。」

デロイト。

「2024会計年度のグローバル売上は3.1%増の672億ドル(約10兆5360億円)となったが、EY同様、この伸び率は、2023年の14.9%増に比べるとかなり低い。

この減速はパートナー報酬に影響を与え、4.5%減のおよそ127万ドル(約1億9900万円)となった。エクイティパートナーが手にする額は、1年前と比べて6万3000ドル(約990万円)ほど減った。」

PwC。

「PwCの収益は、ビッグ4のうち2番目に多く、6月30日締めの2024会計年度には、過去最高となる554億ドル(約8兆6860億円)の営業総収益を記録し、年成長率は3.7%だった。

PwCは、デロイトやEYほど明確に減速しているわけではないが、前年の9.9%増に比べると、PwCの成長も明らかに鈍化している。」

「APAC(アジア太平洋)地域では、オーストラリア政府と中国政府が絡む複数のスキャンダルが注目を集め、事業に悪影響が出た。

環境の変化に対応するために、PwCはパートナー報酬を5%カットした。その結果、パートナーの今会計年度の収入は平均109万ドル(約1億7090万円)になった。

10月には、2009年以来初の大規模レイオフを実施し、1800人分の雇用を削減するとウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。」

KPMG。

「KPMGは、ビッグ4としては最後となる12月に、9月30日締めの2024会計年度決算を発表した。売上は384億ドル(約6兆200億円)で、2023年から5%の増加にとどまった。

全体としては、KPMGの売上はビッグ4最低で、ほかの3社よりも200億ドル(約3兆1350億円)近く少ない。」

「KPMGは監査と会計の業務に関して、複数の市場で厳しい目を向けられている。2023年には、会計業務での「異例の」失態を受け、英国で2600万ドル(約40億7600万円)という記録的な罰金を支払った。」

「KPMGは、2024年を通じて一連のレイオフを実施してきた。米国の監査分野ではおよそ330人(4%)が削減された。「アカウンタンシー・エイジ」によれば、2023年には、アドバイザリー、税務、バックオフィス分野で5%の削減が実施され、そのさらに前には、アドバイザリー人員の2%が削減されたという。」

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