ベネッセホールディングスが、2016年3月期の業績予想を下方修正したという記事。当期純利益が82億円の赤字になるとのことです。
「14年7月に発覚した個人情報漏洩(ろうえい)問題で「進研ゼミ」の会員流出に歯止めがかからず、将来の利益を見越して計上した「繰り延べ税金資産」を取り崩すため。会計上の税金負担は約95億円膨らむ見通しだ。
16年4月の進研ゼミの会員数は前年同月比10.5%減の243万人と、約28万人も減少した。収益力の低下は避けられず、連結子会社のベネッセコーポレーションが計上していた繰り延べ税金資産を取り崩す。」
2015年3月期有報を見ると、繰延税金資産の評価性引当額は約23億円です。これを大幅に積み増すということでしょう。
新適用指針の適用はどうだったのでしょうか(早期適用しなかった?)。
通期連結業績予想の修正及び繰延税金資産の取崩しに関するお知らせ(PDFファイル)
「平成 28 年4月の進研ゼミ会員数が 243 万人と、前年同期に比して△28 万人・△10.5%の減少となったこと、及び当期並びに次期の業績見通し等を踏まえ繰延税金資産の回収可能性について検討した結果、連結子会社である㈱ベネッセコーポレーションが貸借対照表上に計上していた繰延税金資産 9,570 百万円を取り崩し、法人税等調整額(税金費用)に計上する見込みになりました。」
経常利益段階では、87億円の黒字見込みです。
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