会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

日産、株主総会で改定アライアンス基本契約内容の開示を審議へ(レスポンスより)

日産、株主総会で改定アライアンス基本契約内容の開示を審議へ

日産自動車の株主が、ルノーとのアライアンスに関する契約内容について開示を求めているという記事。6月22日開催の定時株主総会で審議するそうです。

「株主提案では、議決権の3分の1以上を所有する株主であるルノーとの間で結んでいる契約の内容について、有価証券報告書で株主へ開示することを定款に定めることを求めている。

日産はルノーとの間で改定アライアンス基本契約(RAMA)と呼ばれる契約書を交わしている。RAMAには、日産の会長はルノーが派遣することや、株主総会で日産が提案する役員人事にルノーが反対した場合、日産はルノーの了承なしに株式を取得できる項目などが記されていると言われるものの、詳細は明らかにされていない。

株主提案ではRAMAは株主にとって重要な内容を含んでいるものの、公式には開示されておらず、ルノーとの不平等なアライアンスの状況が改善されない原因の1つと指摘、開示することを定款の条文に新設することを求めている。」

重要な契約は有報に記載するルールになっているはずです。これまで開示されていないこと自体が、金商法違反なのでは。ゴーン氏の役員報酬よりもはるかに重要な情報だと思われるのですが...。

実はルノー側では契約の概要を開示しています。日産が概要を開示しても何の不都合もありません。

当サイトの関連記事(日産自動車と仏ルノーの間の協定がまったく開示されていないことについて)

企業開示の番人であるはずの金融庁は、何の問題意識も持っていないのでしょうか。
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