ドイツで、上場企業における女性取締役の登用を義務化する法案が合意されたという記事。
「ドイツの連立政権は11月20日、取締役が3人以上いる上場企業においては、1人以上の取締役を女性にすることを義務付ける法案に合意した。」
これまでは女性比率が低かったそうです。(日本と比べると高いのでしょうが)
「ドイツにおける女性役員の割合は、欧米社会のなかでは非常に低い。今年9月に発表された調査によると、上場企業トップ30における女性取締役の割合はアメリカで28.6%、スウェーデンでは24.9%、イギリスでは24.5%であるのに対して、ドイツは12.8%に過ぎない。
ドイツでは2015年に従業員2000人以上の上場企業における監査役会への女性の登用、4000人以上の上場企業における女性役員の割合の目標設定を義務化してきた。だが、努力の甲斐もむなしく女性取締役はなかなか増えなかった。
それどころか、DAX30(ドイツ株式市場指数で、ドイツを代表する30社からなる)企業における女性取締役の割合は低下しており、昨年の29名から今年9月には23人にまで減少していた。昨年、DAX30企業初の女性代表取締役社長として、ソフトウェア企業SAPの共同経営者にジェニファー・モーガンが就任したものの、就任半年後に辞任し、ドイツ社会に衝撃を与えた。」
こちらの記事では「取締役会」ではなく「執行役会」と訳されています。
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ドイツ政府、上場企業に女性役員の任命を義務付けへ(11月24日)(CNN)
「ドイツ連立政権は、上場企業に対して女性役員の任命を義務付けることで合意した。国内からは画期的な出来事として称賛する声が上がっている。
ドイツ家族・高齢者・女性・青少年省の20日の発表によると、3人以上で構成される執行役会がある上場企業に対し、少なくとも1人の女性執行役任命を義務付ける。この措置は来週にも正式決定される見通し。
フランツィスカ・ギファイ女性・家族相は「大企業の女性がいない執行役会を終わらせる」と述べ、今回の決定を「歴史的な突破口」と位置付けた。」
「監査役会」(日本の監査役制度とはだいぶ違います)の方は、すでに比較的高い女性比率となっているそうです。
「ドイツでは2015年に監査役会への女性の任命が義務付けられた。欧州連合(EU)の専門機関によれば、その結果、大企業の監査役会の女性比率は36%に高まった。ドイツの企業統治のシステムでは、監査役会は執行役会を監督する一方、日々の業務の決定には関与していない。」
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