会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

東芝、2度目の決算訂正 部門売上高を600億円減額(朝日より)

東芝、2度目の決算訂正 部門売上高を600億円減額

東芝が発表済みの2016年3月期決算を一部訂正したという記事。セグメント情報のところが違っていたようです。

「家電事業のライフスタイル部門で、社内向けの販売額の計上を誤り、部門売上高を6103億円から5426億円に訂正した。会計ルール上、社内向けの売り上げは東芝全体の売上高から差し引く仕組みで、差引額も減ることから全体の額に影響はなかった。」

決算発表のときの決算短信は、しょせん未監査の情報なので、その修正があったからといって、あまり大問題にしない方がよいと思います。監査で修正を要求しづらくなってしまいます。

会社のプレスリリース。

(再訂正)平成28年3月期決算短信[米国基準](連結)の再訂正について(PDFファイル)

J-SOXでは重要な不備がついています。

開示すべき重要な不備の旨を記載する内部統制報告書の提出について(PDFファイル)


(プレスリリースより)

金融庁の「内部統制報告制度に関するQ&A」では、

「(問68)【開示すべき重要な不備の判断(財務諸表監査による指摘)】期末日後の財務諸表監査の過程において、財務諸表に記載する予定の数値等に誤りが発見された場合には、決算・財務報告プロセスに係る内部統制に開示すべき重要な不備があると判断されることになるのか。」

というのがあります。

回答では、財務諸表監査によって財務諸表に記載する予定の数値等の誤りを指摘されたことが直ちに開示すべき重要な不備に該当するものではないとはいっています。

東芝またもや訂正 「家電」売上高減額、16年3月期 (日経)

「同社は6月末に白物家電を中国家電大手の美的集団に売却する。これに伴い、米国会計基準に基づいて白物家電を16年3月期決算から除く作業を進めていたが、この過程で誤りが見つかった。東芝は非継続事業の複雑な組み替えが原因と説明している。」
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