会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

IFRS適用――欧州、米国、インドから日本は何を学ぶ?(@ITより)

IFRS適用――欧州、米国、インドから日本は何を学ぶ?

PwC Japanが開催したIFRSについての説明会を取り上げた記事。

あらた監査法人の外人パートナーとIFRSテクニカルリーダーが講師だったようです。

これを読んで気になったのは、まずコストの話です。

「ガンスオーガ氏(注:あらた監査法人パートナー)によると欧州企業のIFRS適用初年度のコストは年間収益の0.05~0.31%。5600万円から3億8000万円掛かっていたという。これらのコストは一時的な負担だが、企業はその後もこのコストの20%をIFRS対応コストとして継続的に費やしているという。」

「0.05~0.31%」の下限の方の金額であれば、それほど大きな金額ではないようにも思えます。

IFRSの動向に関しては、「3月以降、会計基準のリリースラッシュ」だそうです。収益認識やリースについては、草案からだいぶ変わるようです。

「この中で特に注目されるのは収益認識、リース、そして米国との考えに隔たりが大きい金融商品だ。収益認識は公開草案に対して約980のコメントが寄せられた。会計基準はコメントを受けて修正されていて、木内氏は「より実務的になってきている」と指摘した。リースについても公開草案には約670のコメントがあった。木内氏は「公開草案からかなり変わった基準が出てくるだろう」と話した。」

収益認識、リースとも、影響が大きいと予想される基準です。より実務的になるというのは、歓迎すべきことでしょう。

米国のIFRS適用については、「コンドースメント・アプローチ」と称する案が提案されているそうです。

最後にふれているインドのIFRS導入については、説明会での話のとおり、1年延期という報道がなされています。

IFRS delayed in India for one year(Accountancy Age)
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