金融庁が、ESG(環境・社会・企業統治)関連債の情報プラットフォームを国内の証券取引所に整備するという記事。
「中島淳一長官が5日、インタビューに応じた。「顧客保護の観点から銘柄の選定基準も含めて丁寧に説明することが重要」との認識を示し、ESG関連債の適格性を客観的に認証する枠組み構築を検討すると同時に情報プラットフォームを整備すると明らかにした。
プラットフォームの設置は「企業開示情報などが集積して企業との親和性が高い取引所が有力」としている。整備の時期についての言及は控えた。」
「中島氏は「日本で認証されれば国際的にも機関投資家の投資対象になる枠組みが必要」と述べ、情報開示のためのプラットフォームの重要性を強調した。金融庁では整備に当たり英語などでの言語対応も検討している。」
ブルームバーグの英文のインタビュー記事では、長官は暗号資産についても述べているそうです。
金融庁の中島長官、仮想通貨規制の緩和には慎重姿勢=ブルームバーグがインタビュー(COINTELEGRAPH )
暗号資産に一般投資家がどんどん投資しやすくするということは考えていないそうです。また、暗号資産交換業者の事業環境は厳しいのだそうです。
「中島長官はブルームバーグのインタビューに答え、「一般の人々が暗号資産に投資しやすくする必要があるかどうかは、慎重に検討する必要がある」と語った。
さらに仮想通貨を原資産とする投資信託についても、仮想通貨には原資産がないため価格変動が大きいことを挙げ、否定的な姿勢を示した。
また現在の日本での仮想通貨規制枠組みにつては、顧客保護とマネーロンダリング防止では効果的だったと評価。ただし、金融庁から登録を受けた暗号資産交換業者については、事業環境は「かなり厳しい」との認識も示している。」
新長官については...
【金融庁】初の理系出身長官 政権との「間合い」が課題(マイナビ)
「初の理系出身(東大工学部卒)長官の中島淳一(1985年旧大蔵省)が率いる金融庁の新体制が始動した。「切れ者の理論家」「温厚で人当たりがいい」(有力OB)と庁内評も上々だ。」
「中島氏の前任の氷見野良三氏が1年で退いた背景には「昨秋の東京証券取引所のシステム障害の際に官邸への報告が遅れたことなどで菅義偉首相の不興を買ったことも影響した」(与党筋)との見方もある。中島氏も菅政権との間合いの取り方には苦労しそうだ。」
スガーリンの下で宮仕えをするのはたいへんそうです。
金融庁が本腰、環境を騙る『グリーンウォッシング』排除へ(三井住友DSアセットマネジメント)
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