会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

金融庁が野村に再発防止要求、元社員逮捕「重く受け止め」-関係者(ブルームバーグより)

金融庁が野村に再発防止要求、元社員逮捕「重く受け止め」-関係者

野村証券元社員の強盗殺人未遂・放火事件に関して、金融庁が会社に再発防止策策定などを求めているという記事。

「野村ホールディングス(HD)傘下の野村証券元社員が強盗殺人未遂などの容疑で逮捕されたことについて、金融庁が事件が起きた原因を徹底的に究明し、短期的な再発防止策に加え、中期的な計画も策定するよう同証に求めていることが関係者への取材で分かった。

非公開情報だとして匿名で語った複数の関係者によると、金融庁は事実関係を慎重に確認した上で、原因や背景を分析するよう求めている。関係者のうちの一人は、同庁ではこの問題を重く受け止め、適宜フォローアップを行っていくと述べた。」

報道によれば、この元社員は、強盗事件を起こす前から、顧客から不正な金集めをしていたようです。そのあたりから調べないといけないのでしょう。

「野村HDの広報担当者は「6日に発表した施策を通じ、今まで以上に社員一人ひとりの行動規範の徹底に努め、信頼回復に向けて取り組んでいく」と電子メールで回答した。」

元社員が逮捕されたのは10月30日ですが、会社は8月初めには事実をつかんでいたようです(その時に懲戒解雇している)。

「野村証によると、元社員は強盗殺人未遂と現住建造物等放火の容疑で10月30日に広島県警により逮捕された。同証の広報担当者によると、元社員は8月2日に顧客から資金を奪ったことを会社に報告し、懲戒解雇された。」

会社がすぐに通報していたとして、3か月近く、警察は、何をやっていたのでしょう。もちろん、証拠を固めるまでは安易に逮捕できないというのはわかりますが...

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