大手間の監査人交代事例3件

大手監査法人間の監査人交代事例です。今年の3月決算会社の監査は、新型コロナの影響により、かつかつでやっていると報じられていますが、監査人交代（結構手間がかかるはず）は、自粛されていなかったようです。

１．味の素（東証1部）

公認会計士等の異動に関するお知らせ（PDFファイル）

新日本→あずさ、の交代です。

監査継続年数を踏まえ、複数の監査法人に競争させたようです。

「監査役会は、現会計監査人の監査継続年数を踏まえ、現会計監査人も含む複数の監査法人より提案を受け、その内容を検討しました。」

「監査役会が有限責任 あずさ監査法人を会計監査人の候補者とした理由は、現会計監査人の監査継続年数を考慮し、有限責任 あずさ監査法人を起用することにより、新たな視点での監査が期待できることに加え、同法人の専門性、独立性、品質管理体制およびグローバル監査体制について監査役会が定める「会計監査人の選任および再任の基準」に基づき検討を行った結果、適任であると判断したためです。」

２．日本アビオニクス（東証2部）

会計監査人の異動に関するお知らせ（PDFファイル）

あずさ→新日本、の交代です。

監査継続期間がきっかけです。

「現会計監査人は監査継続期間が長期にわたっていることから、改めて会計監査人の評価・見直しを行うこととし、同監査法人を含む複数の監査法人を対象として検討いたしました。」

「従来とは異なる新たな視点での監査」ということもいっています。

３．王子ホールディングス（東証1部）

公認会計士等の異動に関するお知らせ（PDFファイル）

あらた→トーマツ、の交代です。

あらたからの監査報酬増額の打診が、きっかけだったようです。

「今回、現会計監査人より監査報酬増額の打診を受け、監査役会は、あらためて複数の監査法人の比較検討を実施した結果、上記 ３. の理由により、新たに有限責任監査法人トーマツが候補者として適任であると判断いたしました。」