富士電機が、AIJ問題で約70億円の特別損失を計上するという記事。
「同社の年金基金がAIJに預けていた資産約93億円のうち8割分を特損で処理する。AIJ年金消失問題をめぐっては、日本ユニシスが約55億円、SCSKは約54億円を12年3月期に特損処理すると発表している。」
さすがに、数理計算上の差異として、遅延認識するわけにはいかなかったのでしょう。会計士協会の審理通達にそった処理といえます。
ただし、さらに厳しい見方をすれば、AIJからは虚偽の運用成績が報告され、それに基づいて退職給付会計の処理がなされていたのでしょうから、過年度決算の修正再表示(訂正報告書)が必要であるともいえます。
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会社のプレスリリース(PDFファイル)
「消失が見込まれる年金資産の額」と「当該年金資産に係る数理計算上の差異の未償却残高」を見積もって退職給付引当金に計上すると述べています。
AIJ問題:穴埋めで「会社倒れる」 零細企業悲鳴(毎日)
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