新日本監査法人の「オリンパス監査検証委員会」の報告書が公表されたという記事。「「オリンパス問題で新日本監査法人に法的責任は認められず、社会的責任が問われるものでない」と結論付け」ているそうです。
「報告書では、新日本監査法人が２０１０年３月期にあずさ監査法人から監査を引き継いだ際の手続きは規定に基づいており、Ｍ＆Ａ（合併・買収）に関連したのれんの会計処理に対する判断も「善良なる管理者の注意義務」違反はなかった、とした。」
「報告書では、制度面の見直しを通じた再発防止も主張した。例えば、オリンパスが損失隠しの過程で利用した配当優先株について、資本扱いする日本の会計基準を、負債扱いとする英国基準や国際会計基準（ＩＦＲＳ）と同等の制度に見直せば、時価評価による損失計上を通じて不正が露見した可能性がある、などとした。
一方、監査法人による「不適正意見」や「意見不表明」が当該企業の上場廃止につながりやすい現行制度では、かえって監査法人が不正の疑いを指摘することに慎重になっている面もあるとして、制度見直しを検討する必要性も指摘した。」
オリンパス監査検証委員会報告書受領について（新日本監査法人）
「当法人としては、本報告を真摯に受け止め、検証結果および提言について鋭意検討し、速やかに具体的対応策を策定の上、更なる監査の品質向上に取り組んでいく所存です。」
法人の最高経営責任者名で声明文を出すのかと思えば、今のところ何も出てきていないようです。
オリンパス問題で新日本監査法人の検証委が報告書 「法的には問題なし」（産経）
オリンパス粉飾事件をスクープした記者による本が出ています。
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 | サムライと愚か者 暗闘オリンパス事件 山口 義正 講談社 2012-03-29 by G-Tools |
こちらは15日発売予定
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 | 解任 マイケル・ウッドフォード 早川書房 2012-04-15 by G-Tools |
検証委員会の委員と新日本監査法人は一緒にビジネスをやっている関係のようです。
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http://www.biz-samurai.com/release/detail/95562/
