会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

第 39 期業務及び財産状況説明書(2023年6月期)(あずさ監査法人)

第 39 期業務及び財産状況説明書(PDFファイル)(うまく閲覧できない場合は「ステークホルダーの皆様へ」のページのリンクを使ってください。)

あずさ監査法人は、2023年6月期の「業務及び財産状況説明書」を、2023年9月5日に公表しました。

売上高の増減。

売上高はほぼ横ばいです。監査業務は2.5%増えましたが、非監査が5.7%減っています。

損益計算書。

営業利益は、減益です。人件費が24億円増えている影響が大きいのでしょう。

業務費用内訳。

業務委託費が比較的大きく減っています(23億円減)。間接業務委託費は別区分なので、売上に関係するものだけなのでしょう。関係会社との取引で業務費用が20億円減っているのと対応しているのでしょうか。関係会社に対する金銭債権が79億円あり、連結決算も示してもらわないと、本当の実態はわからないのでしょう。

また、グローバル加盟料41億円を区分表示しています(KPMGへの上納金?)。

その他、約2億円の配当を行っています。純利益のほとんどを配当していることになります。

貸借対照表の方は、現預金が343億円、借入はゼロで、健全な財政状態なのでしょう。退職給付引当金163億円は、社員と職員の両方を含むようです。気になるのは、81億円(26億円の引当後)の繰延税金資産ぐらいでしょうか。

会計監査人は三優監査法人、監査報告書日は8月21日です。

 

(補足)

4大監査法人の2023年5月期・6月期の説明書類がそろいました。

トーマツ

あずさ(当記事)

あらた

新日本

コメント一覧

kaikeinews
売上高の大きさの割に、利益水準が低い(ぎりぎりの黒字である)ので、いろいろ調整しているのかもしれませんが、その辺は、信用するしかありませんね。
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経常利益3の億円増加に対して法人税等は17億円減少しており、課税所得としては60億円程度の減少要因があるようです。
引当金の増減はさほどなく、前期加算して当期減算が相当あるように推測されます。
未払費用とその他項目の繰延税金資産の減少が関連していそうですが、これらを含めて会計処理と税務調整の内容について関心を持つところです。
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