中国企業という中国電力のグループ会社の元男性社員が、会社の売上金約2億9000万円を私的流用していたという記事。
「同社によると、元社員は経理担当だった04年~11年9月ごろ、売上金の一部を着服、システムのデータを改ざんして隠ぺいを繰り返した。昨年9月、上司が売上金不足に気づき発覚、社内調査では会計上の不一致が約4億5000万円あった。」
会社のホームページをみると、資本金は1億円強であり、会計監査人監査の対象外と思われます。
中電子会社で3億円近い着服(中国新聞)
「同社によると、元社員は旅行代金などの売上金を銀行へ預け入れる業務を担当。2004年ごろから11年9月までの間、数百回にわたり現金の一部を着服していたという。・・・
同社によると、元社員は入金情報などを管理するシステムを改ざんし、顧客から入金がなかったようにデータを変更。着服後に「入金済み」に戻していたため発覚が遅れたという。顧客への被害はないとしている。」
「同社は11年5月、売掛金の増加に気づき調査を始め、同9月に着服が発覚。」
システム上、入金がなかったことにすることで、一時的に簿外の現金を作り出し、着服していたということになります。「着服後に「入金済み」に戻していた」とすると、売掛金について、システム上の残高と総勘定元帳の残高に差異が発生し、気がつきそうなものですが、そうしたチェックを行うべき立場の人物による不正であれば、長期の隠ぺいも可能だったのかもしれません。
詐欺容疑:山口大元教授を逮捕 LED架空発注で(毎日)
「逮捕容疑は、物品納入会社の従業員と共謀した上で、LEDを架空発注し、09年1月~同12月の間、大学から現金計2394万円をだまし取ったとしている。 ・・・
山口大の公的研究費の不正経理問題は広島国税局の指摘で発覚。大学の内部調査によると、××容疑者は04~09年、納入業者に消耗品を発注したように偽装。大学から業者に代金を払わせ、その「預け金」でパソコンやデジタルカメラなど869台(計1億3000万円相当)を購入したとされる。」
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