会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

三井住友FG、11月1日にNY証取上場へ 日本の三大金融グループ出そろう(産経より)

三井住友FG、11月1日にNY証取上場へ 日本の三大金融グループ出そろう

三井住友フィナンシャルグループが、ニューヨーク証券取引所に11月1日に、上場する方針を明らかにしたという記事。

米国証券取引委員会宛登録届出書(Form 20-F)の提出について(会社のプレスリリース)

会計的には、米国会計基準とIFRSのどちらを使うのかがまず気になる点ですが、プレスリリースではIFRSによる財務数値を参考として掲げているので、IFRSを使うのでしょう。最初からIFRSを使えれば、将来、米国でIFRSが強制適用となっても関係ないので、先行する2グループより有利かもしれません。

日本の金商法に基づく連結も今期からIFRSでやってくれれば、他の金融機関の参考になると思うのですが・・・。

プレスリリースでは、IFRSと日本基準による数値(資本と利益)の調整表が示されています。

それによると、繰延税金資産で5000億円超の資本への影響があります(日本基準による繰延税金資産の方が小さい)。これだけではもちろん判断できませんが、日本基準の方が税効果会計に関しては保守的なのでしょうか。プレスリリースの説明では「IFRSにおいては、繰延税金資産は、一時差異が実現するまでの期間を限定せずに、一時差異に対して将来の課税所得を利用できる可能性が高い範囲で認識されます」とされています。
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