会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

大手監査法人からの監査人交代事例2件

大手監査法人間の交代事例と、大手から中小への交代事例です。

1.大塚ホールディングス(東証1部)

公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

トーマツ→あずさ、の交代です。

海外のローテーション制度を意識した交代のようです。

「当社の会計監査人である有限責任監査法人トーマツは、2021 年 3 月 30 日開催予定の第 13 期(2020年度)定時株主総会終結の時をもって任期満了となります。監査役会において、監査法人の独立性を確保するため、諸外国において監査法人のローテーション制度が導入されていること等を踏まえて検討を行い、上記3.の理由により、新たに有限責任 あずさ監査法人を候補者に選定するものであります。」

「監査役会が有限責任 あずさ監査法人を会計監査人候補者とした理由は、現在の会計監査人の監査継続期間を考慮した上で、独立性、専門性、品質管理体制及びグローバルな監査体制等の観点から監査が適正に行われると評価したことに加えて、会計監査人の交代により新たな視点による監査が期待できることからも、適任と判断したものであります。」

トーマツの就任日は、2008 年 7 月 8 日とのことですから、極端に長いわけではありません。むしろ、大企業としては短い方なのでは...。

2.ショーケース(東証1部)

会計監査人の異動に関するお知らせ (PDFファイル)

新日本→RSM清和監査法人、の交代です。

現監査人から監査報酬増額改定(の要請?)があったそうです。

「現会計監査人との監査契約の継続期間は上場以前の期間も含めると長期にわたること、また、同会計監査人からの監査報酬の増額改定があったこと等を契機として、同会計監査人を含む複数の監査法人を対象として、品質管理体制、専門性、独立性及び監査報酬の水準等を比較検討いたしました結果、当社グループの事業規模に見合った会計監査人の候補者としてRSM清和監査法人が適任と判断したためであります。」

新日本の就任日が2013年7月19日とのことなので、10年までは行っていません。準備期間も含めて10年ぐらいでしょうか。

この件に関し臨時報告書も出ています。
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