東証1部上場、サクサホールディングスのプレスリリース。
連結子会社であるサクサプレシジョンにおいて、不適切な会計処理が行われていた可能性があるとのことです。
「当社は、当社の連結子会社であるサクサプレシジョン株式会社が2018年8月に売上計上した建設資材の仕入販売取引に係る売掛金が滞留していたことから、2019年3月29日(金)以降、事実関係について社内調査を行ってまいりました。
社内調査の過程で、売上の不適切な会計処理が判明したことに加え、4月25日(木)に、従業員による実態のない取引への支払い(資金の不正流用)および実態のない発注を行うことによる資金還流(滞留売掛金の回収偽装)の可能性があることが判明したことから、本件の原因究明を含む全容解明、類似の不適切な取引の有無の調査および有効な再発防止策の策定等に向け、迅速かつ徹底した調査を行うこととし、当社と利害を有しない外部の専門家を含む社内調査委員会を4月26日(金)に設置いたしました。」
「仕入販売取引」というのがよくわかりませんが、仕入先から販売先に商品を直接送る「直送取引」のことでしょうか。伝票処理だけで済ませ、商品の動きをチェックしていない場合があるので、リスクは高そうです。(単純に「仕入取引」+「販売取引」のことかもしれませんが)
不適切取引の影響は調査中のようですが、判明している分だけを見ると、すごく大きいというほどではありません。ただし、「回収可能性を検討すべき額:64百万円」が実損になれば、それなりの影響となりそうです。
「・従業員による実態のない取引への支払い(資金の不正流用):0.5百万円
・従業員による実態のない発注を行うことによる資金還流(滞留売掛金の回収偽装):7百万円
・2019年3月期第1四半期から第3四半期における不適切な売上計上金額:68百万円
(なお、売上原価を相殺した損益に対する影響は2百万円と試算しています。)
・今後、回収可能性を検討すべき額:64百万円 」
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