ソフトバンクが100%出資する金融部門の中間持ち株会社の旧ソフトバンク・ファイナンス(SF、現ソフトバンクテレコム販売)が東京国税局の税務調査を受け、05年3月期までの5年間で約80億円の申告漏れを指摘されて修正申告していたという記事。
当局の指摘の内容で特に問題だと思われるのが、大手不動産仲介会社「エイブル」の株式を創業者一族に売り戻した際の取引価格が当時の時価と比べて著しく安かったというものです。売り渡し金額が30億円相当だったのに対し、時価との差額が30数億円あり、創業者一族に対する交際費とされたようです。
資産の時価について当局の金額と差が出てもおかしくはありませんが、それにしても、倍以上異なるというのは普通ではありません。税務当局の指摘どおりだとすると、税務上だけでなく、資産を不当に安く譲り渡したということで内部統制上の大問題です。
一部報道に関するコメント
これを読むと単なる期ズレだから問題ないというニュアンスで書いていますが、上場企業のコメントとしては不適切といわざるを得ません(書きたくなるのはわかりますが)。
最近の「不正経理」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事