金融庁は、才和有限責任監査法人の運営が著しく不当と認められるとして、同監査法人に対する処分を行いました(2015年6月26日付)。
処分内容は、
・業務改善命令(業務管理体制の改善)
・1年間の業務の一部の停止命令(契約の新規の締結に関する業務の停止)
です。
「被監査会社の立場を過度に重視する風土が醸成されている」
「組織的に監査の品質の向上に取り組む態勢を構築していない」
「監査の基準に準拠した監査手続が実施されていない監査業務が広範に認められる」
「審査態勢は著しく不十分」
「契約リスクの評価、後発事象の検討、未訂正事項の集計等において改善が不十分な事項が認められ、(協会品質管理レビュー指摘事項の)改善に向けた取組状況は不十分」
といった指摘がなされています。
同法人のウェブサイトをみると、2008年設立です。上場企業監査のマーケットに新規参入し継続していくのは、なかなかたいへんなようです。
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