金融庁は、「コンプライアンス・リスク管理に関する傾向と課題」という報告書を、2019年6月28日に公表しました。(ひとつ下の報告書は「現状と課題」ですが、こちらは「傾向と課題」です。)
「複数の金融機関の経営陣等との対話の機会を通じて、コンプライアンス・リスク管理に関する実態把握を行い、これらの過程や近年のモニタリングで得られた事例(基本方針で示した問題意識を踏まえた取組み事例及び問題事象につながった事例)、そこから抽出される傾向や課題等について...取りまとめた」とのことです。
「それぞれのビジネスモデル・経営戦略を踏まえたコンプライアンス・リスク管理のあり方を検討する際の一助となることを期待して公表するもの」とされています。
ただし、「本文書で紹介している取組み事例の導入や実践のみをもってコンプライアンス・リスク管理を行う態勢が整っていると評価するものではない」、「検査や監督において、本文書の個々の論点を形式的に適用したり、チェックリストとして用いたりすることはしない」、「本文書を用いた対話に当たっては、金融機関の規模・特性を十分に踏まえた議論を今後とも行っていく(特に、小規模金融機関等に対して、不必要に複雑な議論を求めない)」と断っています。
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