「キャッツ」の粉飾事件で、最高裁の決定により、監査人であった会計士の有罪が確定するという記事。
「被告側は、会計処理は適正で、元キャッツ社長=有罪確定=らとの共謀もなかったなどと無罪を主張していた。同小法廷は「会計処理で元社長らに助言や了承を与えており、虚偽記載を認識し、共謀が成立するとした二審判決は正当」として退けた。
判決によると、細野被告は元社長らと共謀し、2002年9月、実際は元社長への貸付金であるのに、企業買収ファンドへの預け金として60億円を計上した半期報告書を関東財務局に提出。03年3月には、買収先企業の株価総額を過大に偽った有価証券報告書を出した。」
会計処理については、どういう点で適正でなかったのか詳しく知りたいところです。
監査については、取引の形式だけでなく、実態として買収先企業に60億円の価値があるのかまで、監査人は見なければならないということなのでしょう。
証取法違反罪で、公認会計士の有罪確定へ 最高裁
「同小法廷は「虚偽記載を是正できる立場だったが、自己の認識を監査意見に反映させず、有価証券報告書などに適正意見をつけた」と指摘。「元社長らとの共謀を認めた2審判決は正当」と結論づけた。」
共謀とまで言えるかどうかはわかりませんが、細野会計士の本を読んでも、経営者と相当密着していたことは事実でしょう。簿外の報酬(所属していた監査法人に入れていないもの)まで受け取っています。
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日航「粉飾決算の疑い」 民主党PTで会計士指摘