ダイエーの2005年2月期決算が巨額の赤字になったという記事。再生機構送りになった途端大きな赤字を出すというのは、カネボウの例と似ていますが、過去の粉飾はなかったのでしょうか。
ダイエーのサイトより
2005年2月期の決算短信をみると、事業再構築引当金なる項目が1600億円も計上されています。何に対する引当なのか、非常にあいまいな注記しかなされていません。
また、細かい点ですが、減損損失の注記の回収可能価額の算定方法で、「回収可能価額の算定方法資産グループの回収可能価額のうち正味売却価額は、主として不動産鑑定評価基準により評価しており、使用価値については将来キャッシュ・フローを5%で割引いて算定している。」というふうになっているのは、間違った書き方であり、会計基準違反です。これでは、正味売却価額と使用価値のどちらを使ったのかがわかりません。どの資産にどの評価額を使ったかがわかるように書くべきです。
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