「三方よし」の近江商人には功罪両面があるという記事。
「売り手よし、買い手よし、世間よしの「三方よし」で知られる近江商人は、取引相手だけでなく社会の幸せを追い求める経営理念を持っていた。てんびん棒の行商でスタートし、商道徳や信用を大切にして財を築くと、各地で治山治水や道路、橋を作って貢献したというイメージが定着しているだろう。」
「...漁業経営に乗り出す商人もいた。江戸初期の寛永年間には松前でアイヌ民族と交易し、海産物を入手していたという記録が残る。...
残念なのは江戸後期、道東の根室や斜里などで漁場を開いた藤野家だ。アイヌ民族を根こそぎ連行して酷使し、働き盛りを失った村々を崩壊させた。函館奉行所に「アイヌの遣い方に非道がある」と改善を命じられていた。近江から遠く離れ、二代目、三代目となるうちに商道徳を見失ったのかもしれない。」
当時の商人にとっては、アイヌは「世間」の外だったのでしょう。「三方よし」は立派な考え方であり、参考にはなりますが、江戸時代の話ですから、過大評価しない方がよいのでしょう。
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