脱毛サロン最大手「ミュゼプラチナム」を運営する会社が破たん寸前だという報道を以前取り上げましたが、状況は悪化しているようです。
「情報サイト「フォーサイト」による報道もあり、8月末、ミュゼには解約を求める顧客が殺到し蜂の巣をつついたようなパニックに陥った。コールセンターへの着信件数は平時の20倍を超え、ついに一日の解約金が契約金などの入金を上回り、「売り上げマイナス」という恐れていた事態が発生した。」
「抜本的な施策が示されるのは、外資系会計事務所PwCによるデューデリジェンス(資産査定)が終わる9月以降となるだろう。」
ある会社の新規上場にも影響が出たそうです。
「実はこの騒動のとばっちりを受け、上場を取りやめざるを得なかった企業がある。9月16日にマザーズ上場予定だったネットマーケティング(主幹事・SBI証券)だ。同社は8月27日、突如上場の延期を発表。その理由について「特定企業との取引に関連し、2016年6月期の業績見通しが未達になる可能性が生じた」とのみ説明した。
この「特定企業」はエーアイパシフィックという企業で、ネットマーケティングの販売実績の2割を占める得意先だった。実は、エーアイパシフィックの実態はジンのトンネル会社といっても過言ではない。取引の約9割はジン関係であり、事務所も同じビルに所在している。報道がなければ、新たな「上場ゴール」銘柄が生まれる可能性があったのだ。」
(ジン社:「ミュゼプラチナム」を運営するジンコーポレーション)
経営不振の原因にはいろいろあるのでしょうが、記事の末尾でいっているように、前受金を契約時に全額収益計上してしまうという不正会計に問題があったことはたしかなことです。
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